本当の豊かさとは
2012年7月12日
精神的な豊かさと、物質的な豊かさは、相反するものです。
精神的な豊かさを得るのに、物質的な豊かさは必要ありません。
どんなに物質的に豊かでも、精神的に貧しければ、人は卑小で凡庸なままです。
新約聖書の有名な章句に、
「貧しき人は幸いなり、神の国はその人のものである」
というものがあります。
これは、精神的な豊かさと貧しさについて説いた章句です。
物質的に貧しい人でも、心が豊かであるならば、神を知ることができる。
むしろ、神と出会うのは精神の豊かさを知っている人だけで、
反対に、いくら物質的に豊かな生活をしている人でも、
心の豊かさを知らない人は神を知ることもできない。
真理も神も、物質の豊かさの次元にではなく、心と精神の次元にある。
聖書の言葉はそれを示しているように思います。
古代の哲学者や賢者たちは、
外面的な富がいかに無意味で虚しいものであるかに気づいていました。
そうしたものを追い求めてもすべては無に帰すからです。
決してなくならないものを心の内に持つことが大切であるという教えは、
聖書や古代の哲学者たちの言葉の中にも多く見られます。
内面的な富というものは、決してなくなることのないものです。
なぜなら心や精神というものは、物質ではないからです。
それは盗まれることもなければ、失われることもありません。
新約聖書には、
「心の中に宝物を積んでおきなさい、そうすれば誰にも盗まれることはない」
という章句もあります。
心の豊かさこそ、真の富です。
真理も神も、人間の心と共にあります。
神と出会うのは、心を生きている人々です。
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