趣意書

2011年8月20日

(財)国際スピリチュアル財団(SPF) 趣意書

【1.事業の必要性のもととなる社会的背景と、社会貢献への志】

「癒しやスピリチュアルなものの意義や有用性は、今日、一般によく理解され認知されたものになっているでしょうか。」

“スピリチュアル”という言葉は、人間のもつ精神的な活動や生活のある種の側面を表し、社会や個人の中に息づくものです。それらは、ヨーガや気功のような人間精神の成長や修養の手段として、霊的教えや宗教のような心の支えとして、ヒーリングや気功のような健康増進の手段として、いろいろな形をとって存在します。
スピリチュアルな価値観は、誰にとっても大切なものであると思います。しかし、まだそれらの意義や有用性は一般によく理解されているとはいえません。
例えば、2004年アメリカの国立補完代替医療センター(NCCAM)の3万人にのぼる大規模な調査によると、62%のアメリカ国民が、ハーブや健康食品、ヨーガ、鍼灸、カイロプラクティックなど何らかの代替医療(CAM)を受けており、その内容の1位と2位は、自分や人の健康や回復を祈る「祈り」です。そして、そのような「祈り」療法は、実際にそれを行う人と行わない人の間に「祈りを行う人は、65歳以上で死亡率が46%も低い」という違いがあるとの調査結果が出されています。
そのような、人間の精神的(スピリチュアル)な活動の意義や有用性については、日本において、一般的なレベル、研究レベルでも、なかなか浸透したものになっているとは言えないように思われます。また、そのようなスピリチュアルな活動は、単に健康増進としての価値以外にも、人間の人生や生活全般に対して、豊かさや人間らしさといったホリスティック・全人的な意義や価値観をもたらすものです。
また、癒しやスピリチュアルなものに対する一般からの理解とともに、それを提供する側にも、「その質を向上させるような努力」が必要であるように思われます。

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)は、そのような現状に鑑み、癒しやスピリチュアルな事物の一般への理解の必要性を認識し、それがよく理解された形で日本だけでなく世界に広がっていくように、社会的な事業を通して努力していくことを旨とします。
そして、そのような事業が、本当の意味で人々や世の中の役に立つように、資金的にも物質的人的にも、あらゆる側面で社会貢献を推進していきます。

【2. 達成したい目標、ミッション】

●社会的認知が比較的低いとされる、癒し(特にホリスティック医学/代替医療)及びスピリチュアル(精神世界)分野に、技能の共通化及び標準化をもたらし品質を高め、この分野の社会的向上を目的とする。

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)が解決したい社会的仮題は、癒し及びスピリチュアル分野の社会的向上です。そのためにこれらの分野の教化の標準化と高品質化を進めてゆきます。

●癒し及びスピリチュアル事業から発した、国際的な社会全般の利益となる慈善活動・人道活動を行い、この分野が世界に貢献できるものであることを示す。

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)は慈愛と慈悲の心を尊ぶ、精神性の高い文化のその意志を実際の活動として行います。そのために積極的な金銭的及び物資的及び人的支援を行います。

【3.事業・サービスの概要】

・癒しやスピリチュアルなものの一般の方への普及に際し、それを実際に行う財団認定のインストラクター(指導員)の養成と支援。

標準化された偏りのない知識や技能としての、癒しやスピリチュアルな講座を教える人員としての指導員、インストラクターの養成とその資格認定を行い、それが自立的、職業的なものになるように支援します。
何か事業を行い、有益な知識を広めるためには、人的資源の育成が欠かせません。そのためにも、それらを教え広める指導員、インストラクターの養成が非常に大切なものとなっていきます。また、そのような指導員、インストラクターの社会的な地位を高め、同時にそれをもって経済的な基盤を提供することは、長期的な視野に立った社会貢献としての事業の発展にとっても大切なことです。
(財)国際スピリチュアル財団(SPF)の事業が、地道で社会に根を張った意義深いものにしていくために、私たちはそのような人的資源を大切にし、その育成に力を注いでいきます。
現状においては、ヒーリングやアロマテラピーなどは、それぞれの団体やさまざまな考え方においてなされていますが、あえてそれらの相違点などには注目せず、横断的に幅広い視野に立ってそれらを考え、標準化されたものとしての知識を提供します。また、それらを基礎づける医療や法制的な知識なども提供していきます。
それらが本当の意味で、個人にとっても社会にとっても役に立ち、そのような知識が広まることが大きな意味で、癒しやスピリチュアルな分野の社会的な理解につながるように、サービスを提供します。

・公開のシンポジウム、講座、その他メディアなどによる、一般への告知、普及活動。

いろいろな機会を通して、公開や特定の人向けのシンポジウムや講演会、講座などを行い、癒しやスピリチュアルなものへの理解が深まるように活動します。また、各種のメディアを通して、不特定多数の人への啓蒙普及もおこなっていきます。
私たち財団の広めたい知識や認知は、可能なあらゆる手段・方法をもって行われるものです。そのために、いろいろな講演活動や討論会の提供、各種メディアの利用など、さまざまな方法でそれらを実現していきます。

・精神文化を基調とする社会貢献活動。また、慈善事業への資金的、物質的人的な支援活動。

スピリチュアルな文化を支える一つの基調として、「他人に対する愛情や優しさ」があります。これは、人道的な立場から見ても是とするべきものであると思われます。私たちは、さまざまな機会をとらえ、できうる限りの資金的、物質的、人的な支援を使って慈善活動や人道的活動を行っていきます。そのことが、さらに人的な輪の広がりを見られるように、また、スピリチュアルなものへの理解が深まるように願いながら、行っていきます。

【4.収支について】

((財)国際スピリチュアル財団(SPF)では、事業の持続性、健全性の観点から収支も健全に保つようにします。

・(財)国際スピリチュアル財団(SPF)の収入源の一部を紹介します。

1.インストラクターの各種認定講座運営のバックアップ、社会的価値向上のための運営費としての会費

準会員、正会員、法人会員(賛助会員、特別会員)などの会員特権を用意し利用していただきます。それによる運営費を会費としていただくことで財団の収入となります。

2.インストラクターが行う各種認定講座での資格認定に関する認定料収入

上記の講座に関して、認定書及びそれに付随するものを発行します。それに関する認定料は財団の収入となります。

3.インストラクターが行う各種認定講座でのテキスト、教材などの卸し販売代金収

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)は、癒し及びスピリチュアル分野の教化の標準化と、それを効果的なものにし受講生の理解を高めるために、質の高いテキストや教材やオブジェクトを充実させていきます。そのインストラクターへの卸し販売による収入も財団の収入となります。

4.イベントの運営による利益収入

((財)国際スピリチュアル財団(SPF)は、直営及び後援による各種イベントを運営し、それによる利益も財団の収入となります。

5.コンテンツの一般販売による印税収入

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)は、蓄積されたコンテンツを「癒し・スピリチュアル年鑑」などのように広く一般に向けて発行し、それによる印税収益も財団の収入となります。

6.癒し及びスピリチュアルに関する各種インストラクター講座を開催することによる授業料収入

(財)国際スピリチュアル財団(SPF)は、癒し及びスピリチュアルの一般への普及や理解を進める手段として、それらに関する各種インストラクター認定講座を開きます。それによって得られる授業料収入は財団の収入となります。

これら一部の事業及びその他の多くの事業による収入を伸ばし、事業自体が社会貢献につながるように事業の公益性を高め、健全な会計・財務を保持し、財団を運営していきます。


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