理事挨拶

2011年8月29日

理事挨拶

理事:榛胎貴子(はりはらたかこ)

国際スピリチュアル財団設立にあたり、皆様にご挨拶申し上げます。

当財団は、スピリチュアルと呼ばれる分野で地道な努力を惜しまない人々をサポート
していくために設立されました。設立立役者の一人である愛内氏のモットー【偽善者
界のトップランナー】たる用途、つまり寄付など善行に収益は使われていきます。ど
んな形であれ、世の中のお役にたてることに意義を見出し、実践していきます。

私は医師です。私の属する日本の医療界は、ここ数十年で大きく様変わりしました。
米国とは違い日本の医師免許には期限が無く、昔は永久保有の国家資格の上にあぐら
をかくことができました。経験ばかり重要視されていた時代でした。
医療が発展していくと、より高度な技術を提供するため専門性を確立する必要が生ま
れ、認定医や専門医制度を導入するようになりました。それらほとんどは更新制なの
で、生涯に渡り研鑽を積み重ねる義務が増えました。このように医師免許証だけでは
胸を張って「お医者さん」と言えなくなりましたが、かと言って専門分野だけを深く
追究しても医師としては足りません。ホームドクターのような”気の利いた”総合医
療も、予防医学やゲノムと呼ばれるミクロの世界の知識・経験も必要・・・とにかく
勉強することが日々増え続け、医大を出たてのルーキーも、卒後10~20年のエースも、
ベテランも皆、医師であるからには一生勉強し続けないと許されない時代に突入しま
した。

すべてが兼ね備わっていないと駄目とは言わなくても、この仕事を選んだ以上、努力
・勉強・研鑽を止めてしまったらプロ失格なのです。人を治す、癒すという仕事はこ
んなに厄介で大変な代物である、日本の医療界はこの事に気づき頑張ってきたため、
短期間で世界のトップクラスの医療を提供することができるようになりました(もち
ろん改善点はまだまだ山積ですが)。

さて、我が国の狭義のスピリチュアル分野はどうでしょう。残念ながらそのへんはま
だまだたいへん遅れていると言わざるを得ません。良質のエネルギーワークやセッシ
ョンが存在しても、提供する方にも求める方にはそれらを的確に検証する基準も機会
もありません。そのためスピリチュアル分野に対する社会の評価は低く、能力開発中
の人も技術向上のチャンスがろくにないまま、自分の能力や技術を「なんとなく」商
売にして終わってしまいます。偏見に晒され本名を出せなかったり、自分の技術に自
信が持てなかったり、あるいは根拠の無い過信だけで実力が伴っていなかったり、経
験だけに頼るあまり研鑽が疎かで能力が維持できていないことに気づいてなかったり。
果たしてお客さんの満足度はどうでしょうか。苦情や意見は仕事にフィードバックさ
れているでしょうか。同じ仕事の人々と話し合い、積極的に意見を交換する機会はあ
るでしょうか。感想会や展示会ではなく、勉強会や講習会はありますか。数年に一度
くらい、自分の能力を評価する機会はありますか。なにより、あなた自身、切磋琢磨
していますか?

「癒しを生業にしている人が1000人いてセッション(施術)を行います。
900人のセッションは実質能力および本人の霊性の未熟さにより、依頼人の満足度は
低いでしょう。
99人のセッションは、能力は十分なのに施術者本人の満足度が低いでしょう。セッ
ションに自信が持てず、手探り状態で行うからです。いずれにしても本領は発揮でき
ず大したことないでしょう。薬や医療チームにはかなわないでしょう。
1000人のうちたった1人だけが、医者や薬顔負けのセッションをすることができ、な
おかつ依頼人を満足させることができるかもしれません」

これは多くの一般人の持つ認識だそうです。真偽は定かではありませんがあながち間
違っていはいないように思われます。なぜならほとんど多くの癒し業の皆さんが、現
状にかまけてそれなりの努力をしていないように見えるからです。皆さんの夢は叶い
ました。ヒーラーになれた、お客さんに喜んでもらえた、お店を構えた、その時に叶
ってしまったのです。あとはいつまで夢を見続けていられるかです。油断してれば夢
は覚めます。そもそも夢とは、一度叶えばより素敵な夢に成長していくものです。
いつまでも夢を目標にして頑張るのが本当です。今は良くても努力無くして現状維持
はあり得ませんし、勉強し修行し続けなきゃやはりプロ失格なのです。

かつて恩師に言われた言葉です。医師としての全能力と全人格をもって、常に医業に
携われ、と。

どうぞ皆さんも、癒師(いし)としての全能力と全人格をもって、常に仕事にあたっ
てください。そして胸を張っていられるようになりましょう。当財団は地道な努力を
惜しまない人々をサポートしていきます。

榛胎貴子
医師、主婦。昭和大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院を経て国立成育医療セ
ンター(旧国立小児病院)、NTT関東病院(旧関東逓信病院)など多数施設に勤務
後、2000年以降は医療法人同仁会所属。手術部部長、クリニック副院長歴任。医師業
以外にコーチングや教育についても詳しく、後進の指導にはつねに積極的。

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理事:嶋律子

みなさんこんにちは。理事の嶋律子です。財団設立にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
人間のからだは不思議ですね。何も運動しなくてもただ一日をゴロゴロ過ごすだけでも、私たちのからだはエネ
ルギーを使っています。心臓を動かしたり、呼吸をしたり、様々な液体やホルモンを分泌したり。
呼吸について考えてみましょうか。呼吸自体は不随意な運動で、生きている限り必ず行っています。しかし、そ
の質は様々です。自分の意識で心臓を止めることはできませんが、呼吸は意識して変えることができます。私が
教えるヨーガやピラティスも、もちろん呼吸なくして成り立ちません。初心者の方はそのポーズだけに気持ちが
行きがちですが、私が伝えたいのは呼吸の大切さです。
例えば、重い荷物を運んだり、からだにとってキツイ運動をするとき、ついつい息が止まります。だからスポー
ツインストラクターは、筋肉に力を入れる時に息をはくように言います。デューク更家さんと面識はありません
が、彼の教えているウォーキング法では独特の体勢で「シュン、シュン」と言わせながら歩かせるそうです。
シュン、と口に出すことで、自然に息をはかせているのです。ジムの筋トレコーナーでマッチョな男性が唸りな
がらバーベル上げをするのも、声を出すことで息を吐き、瞬間の力を爆発させています。呼吸をすることでから
だを目覚めさせるのです。
そして息をはけば、人は必ず息を吸います。良いはき方をすれば、良い息を吸えます。
みなさんは普段から瞑想をしたり、エネルギーを動かしたりするのはお手の物でしょう。上質な呼吸はエネル
ギーワークに欠かせないものです。
でもつい、浅い呼吸になっていませんか。

とはいえ、急に後ろから背中を叩かれたときびっくりして息を呑むのはしかたありません。理事のお話をいただ
いた時、私がそうだったように。
良い呼吸を。
嶋律子

日本のヨーガ第一人者であるケン・ハラクマ氏と出会い、ヨーガの素晴らしさに目覚める。現在、二人の子供を
育てながらヨーガの普及に務める。


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