エゴを捨て去る
2012年4月4日
人間の心の問題、恐怖の問題、苦しみと不幸の問題は、
常に「自己」というものと共にあります。つまりエゴです。
エゴこそ心の問題の中心、すべてと言ってもよく、
心の問題とはエゴの問題にほかならないということです。
私たち一人一人の人生において最も大きな障害となるのがこの「エゴ」です。
よって、恐怖なく、心の問題を抱えることなく生きるには、
エゴというものの本質を見極め、明確に理解しなければなりません。
恐怖という感情を理解することは、エゴそのものを理解することです。
“恐怖なしに”生きることは、自己執着なしに生きることです。
もっと言えば「自己なしに生きること」です。
自己を守り続けようとすること自体が恐怖なのであり、
自己にしがみ続けるかぎり恐怖はなくなりません。
恐怖がなくならないならば、心の自由は決してありません。
自由のない人生は、混乱、葛藤、苦痛、悲しみ、不幸に満ちています。
この人間の心の問題を解決するために、
私たちはある一つの明確な真実を知る必要があるでしょう。
それは、私たち自身が「自己」という縛りから解き放たれること、
「自己」を完全に捨て切って生きることなしに真の心の自由は絶対にないということです。
自己執着—つまりエゴ—こそが心の自由を失わせています。
エゴの殻を破ること、それそのものを捨て去ること。
自己への執着がなくなり、自己なしに生きることをできるようになったとき、
人は心の問題を抱くことなく人生を生きることができるようになるでしょう。
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