神秘、目に見えないエネルギー

2013年11月22日

 

あらゆるものに、目に見えざる力が宿っています。
この三次元の世界を支えているのは、
物質を超えた測り知れない宇宙のエネルギーです。
人はこの宇宙的なエネルギーを「知る」ことはできません。
なぜなら、このエネルギーは三次元を超えたものだからです。

古代の人々は、すべての存在に神の力を見ていました。
科学がなかった時代、その時代に生きる人々は、
世界のすべてに「神秘的なもの」を感じていたのです。
しかし現代はその神秘が科学にとって代わってしまい、
何でもかんでも言葉によって説明されるようになりました。
説明によって「神秘」は覆い隠されてしまいました。

神秘は絶対に知りえないもの、説明できないものです。
説明できるものは神秘ではありません。
生命の本源、目に見えない大いなるエネルギーは物質を超えたものです。
物質を超え、三次元を超えた”未知の力”というものが確かにあります。
それは見ることも、知ることもできない不可知のエネルギーです。
このエネルギーこそは生命の源であり、存在の根底です。
それを霊とも魂とも神の力とも呼ぶことができますが、
むしろそれは名を持たない未知なるエネルギーと言ってもいいでしょう。

古代の人々はそれを感じていました。
それを言葉で説明したり、記号や計算によって複雑にしようとはしませんでした。
神秘は神秘のままでそっとしておく。
なんでもかんでも「知ろう」とすることはやめて、
知りえないものとしてそれを尊重し、そのままにしておく。
神秘に対する態度とは、本来このようなものでしょう。

現代はあまりにも科学的なものが増長され、
なんでもかんでも言葉や記号で説明され、
神秘的なものがもはや神秘でなくなってしまいました。
本当の神秘は、言葉を超えたもの、科学では説明できないものです。
神秘に出会うためには、一切の説明や言葉を超えて、
自らの精神をまったく未知なる次元に置かなければなりません。
そうして初めて、本物の神秘に出会う可能性が生まれてきます。


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