比較をしてしまう自分に気づく
2013年11月21日
私たちの多くは、自分と自分以外のものを比較しがちです。
自分と他者を比較し、そこに優劣をつけます。
しかし、そのような比較計量の中には絶え間ない葛藤があります。
「あの人はああなのに、私はこうだ・・・」。
「あの人はあんなに幸せなのに、私は不幸せだ・・・」。
「なぜ私だけこんな人生なんだ・・・」
こうした考えは、すべて比較に基づいています。
あらゆる面で、自分と他者を比較してしまう生き方は、
心を混乱させ、葛藤や悲しみを生みます。
私たちは比較によって苦しみ、悲しみ、落ち込み、
時には絶望のあまり自殺をする人もいます。
自分と他人を比べ、自分は劣ったものだと判断したり、
自分の人生は無意味だと思い込んだりする。
比較する精神は、常に苦しみを抱えており、
そこには心の自由というものがありません。
なぜ私たちは比較をするのでしょうか。
比較を持たずに生きることはできるでしょうか。
生きることに比較は必要ありません。
比較が人間を苦しめ、心の自由を壊しているのです。
比較をしないで生きるということは、
比較から生まれる心の苦しみの一切から開放されるということです。
私たちは比較なしに、自由な心で生きることが可能です。
自分と他者を比べないこと、自分と世間を比べないこと。
比較によって自分で自分をおとしめたり、優劣を勝手に決めないこと。
人生の価値観や意味は、比較によって決まるものではありません。
自分は自分であり、あなたはあなたのままでよいのです。
それこそ最高の価値であり、あるがままの美しさです。
常に他者と比較をしながら生きている人の精神は未熟です。
心の自由も、生の幸福も、比較から解き放たれたところにあります。
いつも自分と他者、自分と世間を比較している心に気づき、
その比較に囚われた心をきっぱりと捨てましょう。
そうすれば、比較から生まれる苦しみの一切が終焉します。
苦しみの終焉が、新たなる生の始まりです。
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