新しい、生きた体験

2013年11月7日

経験とは、すでに知られたものを意味します。
私たちは自分の知っていることを「経験」と呼びます。
よって経験とは過去のものであり、古いものです。
古いもの―つまり経験―に固執しているかぎり、
そこには新たなるものは生まれません。
過去の経験を超えて生きることこそ、新しい生の不断の開花です。

瞑想とは、生きることを日々新たにすることです。
そして新たなるものとは、未知なるものです。
経験とは古いものですが、新しいものは過去の経験ではありません。
古い経験によって未知なるものに触れることはできません。
未知なるものは、常に「新たなるもの」です。

未知なるもの─そして神秘的なるもの─が現れるには、
これまで蓄積してきたあらゆる経験に終止符を打たなければなりません。
そうして初めて、神秘に触れる可能性が開けてきます。
なぜなら、過去の経験に終止符を打ったとき、生きることはすべて新たになるからで
す。
その新たなる輝きの中で神秘は花開き、生は無限の豊かさを開示します。
過去の古い経験に縛られているならば、無限の豊かさは生まれません。

古い経験を一掃することによってのみ、新たなるものを感じ取ることができます。
その新たなるものは「生」の神秘であり、リアリティであり、異次元なるものです。
日々が新たであるとき、時々刻々と新たであるとき、
その人の生は不滅の輝きをもち、絶えることのない豊かさに溢れるでしょう。


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