J.クリシュナムルティのメッセージ NO.20
2013年10月28日
瞑想とは決して孤立的な活動ではありません。
瞑想の中にはいかなる自己中心的な活動もなく、
日々の生活の中において人間との協力と英知を必要とする行為です。
正しい健全な精神における生活の基盤を築かなければ、
瞑想はただの快楽や逃避、自己満足の追求に流れてしまうでしょう。
では正しい生活、健全な精神とは一体何でしょうか。
それは単に社会のモラルや常識に順応したり、文化の型にはまることではなく、
そのような条件づけられた自分を解放し、
またさらにその中において自分の心の混乱や偽りを乗り越えることです。
健全な精神性とは、
自らの貪欲、葛藤、執着、孤独の苦痛、寂しさ、悲しみ、不安、恐怖─など、
あらゆる心の混乱を理解し、それを終わらせるところにあります。
そしてこの理解から自由が生まれ、自由から瞑想が花開くのです。
瞑想が花開くことで、創造性も開花します。
自らの心の混乱─それはつまり自我の活動性─を知らなければ、
瞑想は感覚的な刺激を与えるだけの快楽となってしまい、
それゆえ瞑想は本来のその意味と価値を失ってしまいます。
まず私たち自身の「心」から始め、「心」を理解することが第一です。
心が理解できれば、自らを乗り越え、社会の型枠も超えて、
まったく新しい人間として新しい生き方を創造していくことができるのです。
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