悩み、迷うことの大切さ

2013年10月16日

 

人間は自らの人生の中で何度となく道に迷うでしょう。
そのつど、悩み、苦しみ、道を見失います。
しかし「生」というものは、迷い、悩み、苦しむことで、
まったく新しい可能性が開けてきます。
苦しみを糧に学ぶものはたくさんあり、その学びがやがて光をもたらします。

人生における叡智というものは、迷いと苦悩の中でこそ得られるものです。
人生に途方に暮れ、どうしていいのか分からなくなって初めて、
人は「生」というものに真剣に向き合い、そして深く考え、
その苦悩の中でなにかしらの発見と理解を得ます。
迷うからこそ道が開け、苦しむからこそ学ぶことがあります。
人間は、決して平たんな道だけでは成長できません。

発見があるためには途方に暮れる必要があります。
迷い、途方に暮れることで新しい発見があります。
そしてまた、新しい知見や学びを得るためには苦悩する必要があります。
苦悩ほど人間を成長させるものもありません。
心の痛みを経験して初めて人間として成熟していくのです。

苦悩、痛みを経験すれば、それだけ他者の苦しみや痛みに共感できます。
一度迷いの道に入り、そこで苦しんで抜け出ることができたからこそ、
今まさに人生に迷っている人々に対して正しい示唆を与えることもできます。
そうして光を共有していけばいくほど、人類はその光をシェアしていくでしょう。
精神的な分かち合いというのは人間には必要です。

人生とは、迷うものです。
人生とは、苦しいものです。
迷いのない人生、苦しみのない人生というものはありません。
その苦闘を通ることで、人間は真に光を見出し、
まったく新しい人生の扉を開くことができるようになるのです。


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