天使のメッセージ NO.11

2013年10月11日

不満や欲求、願望や理想、貪欲さや自己実現の追求─
人間はいつも自分の負のエネルギーに縛られ、
そこで不安や葛藤にとらわれながら生きています。
こうしたエネルギーばかりに縛られているならば、
やがては生きることに行き詰ります。
そして人生そのものに迷い、絶望してしまうのです。

大地に咲く花の美しさを見つめてみましょう。
外見の美しさよりも、花の内面の美しさに気づきましょう。
花は、ただ咲くことに精一杯です。
全身全霊で花開くこと─ただそれだけが花の命というものです。

花には欲も理想もありません。
花はただ咲き、ただ生き、ただ存在していくだけです。
その生には、どんな不安も葛藤も悲しみもありません。
たとえ人間の手によってもがれ、切られても、
その運命を受け入れてまったき平静の中で存在し続けるでしょう。
自己防衛のまったくないその姿、その無垢な美。それが花です。
その花の内面の美に気づきましょう。

人間はこの花の持つ生の美しさ、無垢を見失っています。
人間の多くは心理的な自己防衛ばかりにエネルギーを使っています。
自分を守り、自分に執着しようとばかりする心です。
はたしてそれが美しい心なのか、美しい生なのか。
それともそれは、自己執着─エゴ─という醜さ、弱さなのか。

花は、人間のお手本です。
その美しさは、無垢の美しさ、自分を捨て去った美しさです。
この自己放棄は花の尊さであり、高貴さであり、聖性です。
人間もまた花に学び、花の美を内側の心に持つならば、
その人は本当の意味で「美しく生きる」ことができるでしょう。


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