天使のメッセージ NO.8

2013年10月4日

人間の心の欲というものは、
その人自身を壊してしまう毒のようなものです。

こうありたい、こうあるべきだ、
「私はこうなりたい」「これが私だ」という思い。他者との比較。
そこから生まれる様々な追求、理想、欲望、そして自分を守る闘い。
このような心からは、恐怖、不安、悲しみ、葛藤が生じます。

人間は、欲のある存在です。
自分に執着し、絶えず自分を守ろうとする心の闘いがエゴであり、
そのエゴが人間の苦しみの根です。
心理的に自分を守るための絶え間ない闘い、自分に執着するために起こる苦しみ。
この全ての原因は「自己執着」にほかならないということを、
しっかりと理解しなければなりません。

普段から人間はいかに自己執着にとらわれているか、
そしてその執着からいかに心の平安とバランスを乱しているか、
そのことを自分で気づかなければなりません。
自分に執着するところから、苦しみは生まれるのです。
この事実に気づかなければ、
人はいつまでも自己執着の苦しみの牢獄に捕えられたままです。

いかに自分が「自己中心的」になって行動しているかに気づきましょう。
そしてそれが自らの苦しみと混乱の元であるということに気づきましょう。
悲しみ、苦しみ、恐怖、不安、葛藤─そのすべて、
あなたのすべての心の苦しみをもたらしたのは、
ほかならぬあなた自身の執着、あなたの自己中心的な活動です。
それこそ人間を毒してしまうもの、壊してしまうものです。

人間は誰しもこのような心の働きを持っています。
男性も、女性も、全てがそうです。
この宿命的な、人間に宿る「自己執着」というものを理解し、
それを手放し、断ち切る心を学ぶこと。
自己に執着しないということの美しさ、その自由を悟ること。
これが人間にとっての真の成熟、成長であり、光です。
この光は自由と英知をもたらし、同時に徳と美を開花させるのです。


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