葛藤と欲を超えて

2013年9月17日

人間の葛藤は欲から生まれます。
財産、仕事、出世、恋人、名声、家庭の幸せ─
多くの人々はそうしたものを得たいと望みます。
しかしそれが得られない現実のはざまで苦しむ人がほとんどです。
そこに葛藤が生まれます。
これはスピリチュアルと呼ばれる世界でも同じことが言えます。

人は霊的に成長したいと望みます。
しかしなかなか成長できない自分とのあいだで葛藤します。
霊的な体験をもっと得たい、神を知りたい、悟りを開きたい、
しかしそれができない自分自身に苦しむ。
欲しい、得たい、達成したい─
その絶え間ない欲がすべての葛藤を引き起こしているのです。

スピリチュアルは「欲」によって生まれるものではありません。
自分の中にある欲や羨望を理解し、葛藤を終わらせた先にそれはあります。
自己の達成、その絶え間ない欲からは霊性は生まれません。
葛藤があるということは、そこに心の混乱があるということです。
まず自分の心の混乱を理解し、それを終わらせることから始めなければなりません。
心が混乱しているのに、どうしてスピリチュアルな道を歩めるでしょうか?
心が混乱しているなら、自分も他者も癒すことはできないでしょう。

自らの欲、羨望、葛藤、不安、恐怖─その全てを理解すること。
その理解がなければ、真のスピリチュアルの扉は開かれることはありません。
自らの心の問題を超えて初めて、スピリチュアルの扉は開かれます。
問題を超えた心は澄み切っており、その清らかな心から霊性の扉が開かれます。
その曇りなき心こそ、神霊を受け入れる心であり、
そこから本当のスピリチュアルの道を歩めるようになるのです。


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