人類の進歩
2013年9月6日
物質的な発展や、世間的な成功というものが、
人間の進歩であると思い込んでいる人々がいます。
しかし、そのような発展や成功が人類の本当の進歩なのでしょうか。
たとえどんなに物に溢れ、お金をたくさん得られても、
心が原始的なままであれば、そこに人類の進歩はあるでしょうか。
世界は、様々な戦いで溢れています。
国と国との争い、人と人との争いは終わることがありません。
領土争い、宗教の対立、経済戦争、行き過ぎた科学技術の怖さ。
物は発達しても、人間の心は原始的なままです。
もし本当に進歩しているのであれば、人間は決して争いはしないでしょう。
人類の本当の進歩とは「心の成熟」にほかなりません。
しかし過去の歴史を見ても、現代の文明社会を見ても、
人類は本当に成熟し、進化してきたとは言えません。
欲、追求、エゴ、憎しみ、復讐、戦争、攻撃心、物や金銭や名誉への執着。
不安、恐怖、悲しみ、絶望、葛藤、寂しさ。
人間の心はずっと同じままです。
日本は経済的にも物質的にも豊かな国と言われますが、
はたして「心」は豊かでしょうか。
心が豊かでないなら、心の裏側にいつも不安や恐怖や闇があるなら、
どうしてそれが幸せと言えるでしょうか。
これだけ発展したと言われる日本でも、世界の中でトップクラスの自殺率を誇りま
す。
幸福な国と言われる日本でも、多くの不幸な人々が増加しています。
それはなぜでしょうか?
心が進歩していないからではないでしょうか。
本当の心の豊かさがないからではないでしょうか。
心、精神、魂の進歩がなければ、人間は決して幸せにはなれません。
だからこそ「精神の時代」というものが必要になってきています。
物や外見、単なる世間的な成功や発展ではなく、
心の本当の自由、豊かさ、美しさ、静けさ。
不安や恐怖、葛藤や悲しみを超えて生きれる心をもつこと。
自由な心があって初めて、人生は花開きます。
そしてそこから、まったく新しい人類の価値観が生まれ、
その価値観によってこれまでにない時代を作り上げていくことができるのです。
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