本当の幸せ、本当の豊かさとは
2013年9月5日
物とお金と便利さに溢れても、本当の幸せは生まれません。
物に溢れることが本当の幸せでしょうか。
お金がたくさんあればそれが幸せでしょうか。
たとえどんなに裕福な暮らしをしていても、
もしその人が心の不安や苦しみを抱えているならば、決して幸せではないでしょう。
むしろお金や物は心の執着と不安を増長させるものでもあります。
では本当の幸せとはなんでしょうか。
それは心が自由であること、不安や恐怖を超えて生きること、
物やお金を超えた豊かさを知る智恵をもつことです。
失うことの恐れ、孤独を恐れ、虚しさを恐れ、
こうした恐れに縛りあげられて生きているならば、
たとえどんなに裕福な暮らしをしていても人生は無意味になってしまうでしょう。
心が自由であること。
欲やエゴや不安にとらわれることのない心であること。
どんな心の苦しみを超越していること。
そのような心に成熟して初めて、幸せが生まれます。
成熟した心は、多くのものを求めません。
「もっと欲しい」「もっと得たい」「もっと自分を高めたい」とは思いません。
必要以上に物やお金に執着することもありません。
そのようなものの中に真の自由と幸福はないという知っているからです。
自由な心は、自分に執着することもなく、自分を失うことも恐れません。
欲がなければ、何も持たなければ、憂いも不安も起こりません。
自分への執着がなければ、心の苦しみは起こらないのです。
自由な心とは、何も求めず、望まず、失わない心です。
生きることは闘いではありません。
お金のため、出世のため、名誉や地位のために闘うことが人生ではありません。
生きることは際限もなく何かを追い求めることではありません。
何かを多く得ても、今度はそれだけ多くのものを失うことを恐れるのですから。
心は恐怖のがんじがらめになり、身動きが取れなくなるでしょう。
何も求めることがなくなったとき、幸せはそこにあります。
何も所有しないとき、自由はそこにあります。
「生きている」ということそのものの幸せに気づくならば、
あなたは決して自ら不幸の中に飛び込むことはしません。
幸福とは、今生きているということそのものの中にあるのです。
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