本当の学問
2013年8月19日
生とは何か、生きるとは何か、命とは何か。
生きるということの真理は何か、生の真実とは何なのか。
このような学びこそ真に重要なものです。
子供の時からこうした重大な問題を考えることは、
人間の精神の成熟や真の霊的な成長において重要な意味を持ちます。
しかしながら、現代社会の学問はどうでしょうか。
学校で子供たちが勉強していることはなんでしょうか。
「生」というものの深さに自分で向き合うことを教えるよりも、
単に試験に受かるための勉強、就職するための勉強に偏っています。
そして子供たちは進学し、就職し、型にはまった人生を生きるようになります。
はたしてこのようなことが「人生」なのでしょうか。
子供たちに教えなければならない本当の「学び」とは何でしょうか。
生きるとは、単に生計を立てたり仕事をしたりするだけのものではありません。
本来「生」というものは、とても深く広いものなのです。
自分で「生」と向き合い、その真実を探究し、発見すること。
そのような独自性や自立心を養わせることも教育においては必要なことです。
単に専門知識や科学的な知識を頭に詰め込む授業ではなく、
「人生における知恵」というものを学ばずして、真の教育はありません。
「生」を自分で探究し、見つめ、学び、理解する能力。それが智恵です。
「生」そのものの探究がないならば、そこに本物の教育はあるでしょうか。
生、命、神、宇宙―
このような普遍的な物事こそ真の探究の対象であり、それこそが本当の学問です。
単なる表面的な知識ではなく、「生」という無限に広がるものを深く学ぶこと。
自分で人生を見つめ、探求し、発見していくこと。生の創造性を開花させること。
それが真の学び、真の学問なのです。
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