瞑想のあり方 NO.22

2013年7月25日

瞑想とは、あらゆる心の問題に終止符を打つことです。
心を見つめ、自分の心そのものを理解する。
それも瞑想の働きの重要な一つです。
心の問題は普遍的なものであり、すべての人間に共通しています。

たとえば「恐怖」という感情は、すべての人間に宿っているものです。
それは昔も今も変わらずにそこにあります。
恐怖というものを理解しなければ、人は恐怖を乗り越えることはできません。
恐怖があるならば心は決して平安を持たないでしょう。
ですから瞑想を通して恐怖を理解し、それを乗り越える必要性が出てきます。

私たちは深い瞑想を通して心の問題を理解することができます。
瞑想とは心の動きに気づくこと、そしてそれを理解することです。
この理解が心の問題の原因を見抜き、それを終わらせます。
恐怖を理解するためには、恐怖を作り出している心を見つめなければなりません。
そしてその心の動きに気づかなければなりません。

瞑想における人間の心の観察。
瞑想とは人間の心を観察し、知覚することであり、
その明晰な観察と知覚が自己自身の心の問題を終わらせます。

心を理解することなしに、心の自由はありません。
心を理解せず、恐怖や不安や葛藤に縛られたままならば、
そのような人生は不幸であり、苦しみに囚われたままになります。
ですから深い瞑想が必要になるのです。

私たちはより多くの時間が与えられています。
その時間の中で多くのことを学び、理解すること。
そして「人間」というものを知ること。「心」を知ること。
それが瞑想です。


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