宇宙と全体性
2013年7月24日
宇宙は、私たち自身の体であるという感覚。
この全体性の感覚を持つことはとても大切なことです。
生命とは一個の全体であって、まさに宇宙そのものです。
しかしながら、この地球上では人間同士が互いに分裂して争っています。
なぜかと言えば、人間は生の全体性に目覚めていないからです。
人間はそれぞれ「個」というものによって互いに分裂しています。
その個によって、宇宙全体から孤立しているのです。
私たちは自分の「個」にしがみつきます。
さらにはその個同士が集まって「民族」となったり「宗教」を作り上げたり、
または国家や人種といったものによって隔たりがでてきます。
戦争、国と国との戦い、民族紛争、宗教的な紛争─
もちろん個人個人によるそれぞれの争いについては言うまでもないでしょう。
いつだって人間の世界にはトラブルや事件、争いがあります。
生の全体性に目覚めることなく、
お互いがそれぞれに分離しているからこそ破壊や争いが生まれます。
人間がいかにお互いを敵視し、戦い、分裂しているか、
それは今の世の中を見れば明白です。
それぞれが孤立し、対立し、差別し、戦っています。
「個」という分離の意識を超えて、宇宙という一つの全体性に目覚めないかぎり、
人間は決して愛や平和を知ることはないでしょう。
真の平和、そして愛は、宇宙との一体感、その全体性に気づくことにあります。
宇宙そのものが私たちの体となること、
小さい個というものを捨てて「全体」に溶け込むことの真理を見るとき、
そのとき初めて私たちは本当の愛と平和を理解します。
生命とは、ばらばらに分離したものではなく「一個の全体」なのです。
私たちは宇宙と一つであるという真理を見ること、
私たちは宇宙であり、宇宙は私たち自身であるということ、
生命は全体であって、決して分離するようなものではないということを悟ること。
この覚醒によってのみ、私たちは真の平和と愛を知るのです。
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