賢者からの助言 No.12

2013年7月12日

 

科学的な知識は、人間の精神を豊かにしない。
科学は、生の不思議や神秘というものを覆い隠してしまう。
現代は、あまりにも知識というものが重要視されており、
それによって本来の生の豊かさと驚きが失われている。
科学的知識は、人間本来の精神の豊かさを開花させることはない。

スピリチュアル、霊性というものは、科学では測れないものだ。
測り知れないからこそ未知なる霊性であり、スピリチュアルなのだ。
生命の神秘は、決して知識によって把握できるものではない。
しかし科学はどんなものでも言葉によって説明してしまう。
言葉で巧みに説明し、それがあたかも解答であるかのように納得させる。
こうして科学的な知識は人間の精神を眠らせてしまう。

知識も言葉も「命そのもの」ではない。
説明というものは生のリアリティを覆い隠す。
リアリティは体験されるものであって、説明されるものではない。
神秘は心で感じられるものであって、知識によって詰め込まれるものではない。
目に見えないもの、耳に聞こえないもの、決して知りえない神秘─
その霊的な次元は、科学によっては触れることはできない。

「知っていること」から自由であること。
情報、科学、言葉、説明、解釈といったものを超えること。
完全に未知であること。
それは測定限界を超えることである。
そして自分の「内なる霊性」を開け放つことである。
そこにこそ、本当のスピリチュアルがある。


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