生と死は一つ

2013年6月13日

 

生と死は同じ一つの活動の中にあります。
生と死は別ものではなく、同じ宇宙の流れの中にあるものです。
生と死は別個に離れたものではなく、同じ一つの生命の秩序です。

あなたが生を愛するとき、それは死をも愛していることを意味します。
もし死を恐れているならば、それは生を恐れているのです。
大抵の人々は死を恐れ、そこから顔を背けます。
死は生であり、生は死であり、それらは同じ生命の秩序であるということを
知る人は、決して死を恐れたりはしません。
死を恐れる人は、生を愛していないのです。
その人が愛しているのは、偽りの生、真理のない生です。

「死」というものは厳然たる現実です。
だからこそ真理であり、生命そのものなのです。
それはそこにあり、全ての人間に訪れる現実です。
その現実は、まさにリアリティです。
生と死を分けて考えてしまうならば、そこにリアリティはありません。

真理、リアリティは、生の現実の中にのみあります。
死は、生の真理です。
なぜなら、死は生命の秩序そのものだからです。
死を愛することは、生命の秩序を受け入れることです。
言い換えれば、死を含めた生のすべてを受け入れることです。
死を受け入れることは、生を愛することです。
そして生を愛することは、同時に死をも愛することです。

死を恐れるのではなく、死という生の現実を愛すること。
その現実はまぎれもなく生のリアリティです。
死ほどにリアリティに溢れたものはないでしょう。
死は生そのものであり、命そのものです。

死を愛する人こそ、生を真に愛する人です。


Trackback URL

http://spiritual-public-foundation.org/message/5281/trackback


世界を変える