J.クリシュナムルティのメッセージ NO.15

2013年6月11日

もしあなたが、自分の孤独、空虚な生活、失ってしまった感覚的快楽、
そうしたもののために嘆き悲しんでいるのであれば、
それは自分の虚しさ、自己憐憫のために悲しんでいるのである。
あなたの自身の慰めや満足が失われたからこそ、
あなたは喪失感、孤独、不安といった自己憐憫の虜になっているのだ。

慰めを求めている限り、あなたの生は必ずや幻想に陥り、
それが壊されたときには慰めがなくなったと言って嘆き悲しむ。
それゆえ、悲嘆を理解し、乗り越えていくには、
自分の内部で起こっていることを覆い隠したりせずに、
しっかりそれを見続けなければならない。

あるがままの自分を見つめ、理解し、それを超えていくこと。
自己逃避は新しい悲嘆の種を作るだけであり、問題の解決にはならない。
問題を乗り越えるには、逃げることなく問題そのものに直接向かい合わなければなら
ない。
そして問題そのものとは、まさにあなた自身である。
問題を乗り越えるとは、あなたがあなた自身を乗り越えることである。


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