J.クリシュナムルティのメッセージ NO.14

2013年6月10日

美しいものを眺め、観察し、注意の全てを傾けるには、
心はあらゆる心配事から自由でなければなりません。
世界の驚異、その神秘の世界に心を開くためには、
問題や悩み事によって心が縛られていてはいけないのです。
心が自由でないならば、どうして心を開くことができるでしょうか?
心が開かれていないならば、美しいものに対する感受性も生まれません。

観察できる心、注意を傾けられる心とは一体何でしょうか。
それは静寂なる心です。
事物を本当に観察ができるのは、心が静寂に溢れているときだけです。
心が静寂であれば、美や神秘に対する感受性が鋭敏になります。
しかし、心が様々な不安や悩みを抱え、
絶えず静寂が乱されているならば感受性も失われます。

静寂な精神であることこそ、真の宗教的なことです。
生というものがより広く、より深くなるためには、
心は自由でなければならず、そして心の自由は静寂から生まれます。
その静寂の心こそ、とてつもない世界の美に対して、
無限に広かる感受性を開け放つことができるのです。


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