生命は誰のものでもない

2013年5月30日

 

命は誰のものでもありません。
命は、私たちが自分勝手に所有できるようなものではありません。
しかし私たちは、まるで命が自分自身のものであるかのように錯覚しています。
命、存在は、私たちの所有物では決してありません。

人は自分の力で今ここに存在しているわけではありません。
私たちは存在を与えられ、支えられて初めて存在できています。
あなたの体を創ったのは、あなた自身ではありません。
あなたの心臓を動かしているのは、あなた自身ではありません。
人間だけでなく、宇宙の全てが万事そうなのです。
ところが、多くの人々はそのことを忘れています。
命や存在を自分のものとし、それを我が物として考えるのです。

この世の中に、「私の力」「私のもの」と言いえるものはどこにありません。
人はそう思い込むかもしれませんが、しかしそれは真理ではありません。
本来私たちはまったくの無力で、命の支えがあってこそ生きられるのです。
このことを悟ることが重要です。
なぜなら、このことを悟ることで真の謙虚さが生まれるからです。

自分は生かされて生きている。
この真理を理解することが、心に謙虚さをもたらします。
いつもは「自分」というものに固執して生きてきた心が、
その自己中心性を手放すのです。
「私の力」「私の存在」「私の命」「私の人生」といった思いが誤りであり、
生は「私なき宇宙そのものにほかならない」という悟りが、
その人を真理に目覚めさせます。

命は、命です。
宇宙は、宇宙です。
それはあなたのものでも、誰のものでもありません。


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