アメリカ・インディアンの叡智 NO.11

2013年5月27日

 

最初のアメリカ人(先住民族)は厳粛な自尊心を持っていた。
その性格にも教えにも霊的な傲慢さは見られなかった。
言葉をみごとにあやつる者は何も語らぬ創造物より優れている、
などと考えたりはしなかった。
それどころか、それは禍(わざわい)をもたらす才能と思われていた。

最初のアメリカ人は沈黙を深く信じていた。
沈黙は完全なるバランス(平衡)のあかしであるから。
沈黙とは、体と精神と魂が完全な釣りあいをとっていることである。

自己を保っている人は、
葉の一枚たりとも動かぬ木のように、小波ひとつ立たない輝く池のように、
つねに静かで、実存のあらしに揺すぶられることがない。
無学な賢者の考えによれば、
このような状態こそ、理想の態度、理想の生き方である。

もしあなたがその人に「沈黙とは何か」と尋ねるならば、
その人は「沈黙とは大いなる神秘」「聖なる沈黙の声」と答えるであろう。
もしあなたが「沈黙のもたらすものは」と問うならば、
その人は「自己抑制、真の勇気、堅忍不抜、尊厳、そして崇高。
沈黙は人格にとっての基盤である」と答えるであろう。

 

 


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