アメリカ・インディアンの叡智 NO.10

2013年5月24日

創造されたもの全ての中に、生きる意味が宿っている。
樹や果物、植物はその意味を忠実に守って生きている。
同じ季節が来れば、必ず花は咲き、木々に実はなる。
動物たちも決して間違うことはない。
創造されたときのままの意志に従って生きている。
動物たちは決して自らの道を外れることはない。
時期が来れば飛来する渡り鳥のように、
生命と宇宙の原初の摂理に従って生きている。

ではこうして創造された全ての存在の中で、
人間という生命にに与えられた意味とはなんだろうか。
人間が持つ本来の意味、存在の意義とはなんだろうか。

動物たちには与えられていない特別な力が、人間には与えられている。
それは聖なるものであり、人間にしかないものである。
私たち人間は「創造の世界」を見つめ、認識することができる。
そしてその世界に驚異の念を抱くことができる。
人間の心は世界の測り知れない広がりに無限の可能性を感じる。

そこには、絶えざる生命があり、終わりなき円環があり、
始まりも終わりもない異次元の尺度がある。
未知なるもの、宇宙の聖なる創造を感じる心が、
人間にのみ宿っているのである。


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