「実在」について

2013年5月8日

実在とは、真に存在するもののことです。
それは人工的なものでも、虚構的なものでもありません。
実在とは生命そのものであり、宇宙の根源に連なるものです。

必然的なもの―
それは人間が作り上げるものとは関わりなく存在するものです。
必然的に存在するもの─それは生命であり、宇宙です。
人間の意志とは関わらずに存在し続けるものです。

今の世の中は、様々な人工物で溢れています。
世間の娯楽、享楽、快楽の裏には人工的なものがあり、
それは決っして実在するものではありません。
実在するものとは、人間が誕生する前から存在するものです。

虚偽や妄想は実在を覆い隠します。
人工的なものに身を浸せば浸すほど、
その人の人生からは実在が失われることでしょう。

私たちの社会は、人工的なものばかりに偏っており、
本来の生命の存在、宇宙の根源、その実在がほとんど無視されています。
私たちの多くはその実在に気づいてすらいません。

実在こそ真理であり、本物のリアリティです。
聖なるもの―それは実在です。

実在をしっかりと感じるには、
自身の心を虚偽と妄想からきっぱりと引き離さなければなりません。
そうすることで初めて、人は実在と共に生きることができるでしょう。


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