神秘の扉 マイスター・エックハルト NO.1

2013年4月15日

神について何も認識しようとしてはならない。

神はあらゆる認識を超えているからである。

もしも私の神が、認識しえる神であるならば、

私はそれを決して神とみなさないであろう。

 

神に対してはあなたは十分であってはならない。

神に十分であることは決してありえないからである。

あなたが神を受け取れば受け取るほど、ますますあなたは神を求めることになるのである。

つまりあなたが神はもう十分であるとして、

もし神についての満足が起こりえるとしたら、神は神ではないことになろう。

 

もしあなたが神について何かを認識するならば、

そこで認識されたものはどんなものも決して神ではない。

あなたが神について何かを知ることは、そのことによってあなたが無知に陥り、

その無知によって動物になりはてることをなのである。

なぜならば、創造されたものの中で無知なものといえば、それは動物だからである。

あなたが動物のようになりたくないと思うならば、

言葉で言い表すことのできない神について何も知ることがあってはならない。


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