J.クリシュナムルティのメッセージ NO.12

2013年4月10日

本当に自分が何をしたいのかということを知らず、

心が決まりきった仕事にはまりこむならば、

そこには退屈と腐敗しかないでしょう。

“生”というものの全体を探究することが重要なのです。

そして、これのみが新しい社会を作りだせる唯一の道です。

 

現代社会に住む人々の生き方を見てみると、

そのほとんどの生き方は型にはまった機械的なものです。

毎日毎日同じオフィスに通い、工場に通い、

決まりきった業務をこなして一日を終えます。

 

このように生きることがはたして”人生”なのでしょうか。

人生とは、ただひたすら仕事をするだけのものなのでしょうか。

単にお金を稼ぎ、生計を立てるだけのものなのでしょうか。

それが”生”だというのなら、そのような生は死んでいるでしょう。

 

仕事をし、結婚し、子を育て、やがて老い、死んでいく―

はたして人生というものは、ただそれだけのものなのでしょうか。

それとも生とは、何かもっと別の大きな意義を内包しているものでしょうか。

「生きる」とは何なのか、私たちはそのことを真剣に考えているでしょうか。

それとも毎日ただ単調に、惰性的に、機械的に生きていくだけでしょうか。

 

生とは何か、生きるとは何か、生きているとは何か―

その真理の探究こそ、私たちがしなければならないことです。

なぜ私たちは真理を探究し、生を見出そうとしないのでしょう?

なぜただ漠然と生きているだけなのでしょう?

 

生の探究を真剣に始めるならば、

生というものの可能性が無限であることにあなたは気づくはずです。

その気づきから、絶え間ない探究、終わりなき学びがあるのであり、

そこから生の新たなる発見と創造性が開花するのです。


Trackback URL

http://spiritual-public-foundation.org/message/4534/trackback


世界を変える