ヘンリー・ソローの叡智 NO.2
2013年2月22日
贅沢品や娯楽、生活の慰み物と呼ばれてみいるものの多くは、
単に不必要であるばかりか、かえって人類の精神的な向上を妨げている。
贅沢品や慰みという点においては、昔から最高の賢者たちは、
貧しい人々以上に質素で乏しい生活を送ってきた。
古代の哲学者たちは、外面的な富においては最も貧しく生き、
内面的な富においては最も豊かに生きていた。
外面的な豊かさというものは、何ら魂の糧にはならないということを、
賢者たちははっきりと理解していたのだ。
農業であれ、商業であれ、文学であれ、芸術であれ、
贅沢な生活からは贅沢という果実しか生まれない。
精神的な豊かさというものは、外面的な豊かさのことではない。
心が真に充実しているならば、必要以上に物質を手に入れてもガラクタになるだけだ。
人間にとって最も大切なのは、心の質、心情の無限性なのである。
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