「自分」にしがみつかないこと
2013年2月4日
私たちの多くは「自分」というものにしがみついています。
そして「自分」というものにしがみついているが故に、
心の苦しみをなめ続けています。
私たちは自分を手放すことよりも、
いかに自分を固持し続けるかに心を向けています。
誰もが自分を捨て切れず、自分にこだわり、
自分を失うまいと躍起になっています。
しかしこのような自己執着こそ、人間の苦しみの根なのです。
エゴのあるところ、それに比例するように苦しみがあります。
自己への執着が終わらないかぎり、苦しみも終わりません。
でも私たちの多くは、その「自分」を手放そうとはしないのです。
自己執着のあるところ、心の混乱が必ずあります。
それは恐怖、不安、悲しみ、虚しさ、絶望、怒り、憎しみ─となって現れます。
心の混乱は自己執着から起こるものであり、
自己執着こそ心の混乱の元凶です。
このことをしっかりと理解していなければ、
その人の人生は不幸なものとなってしまいます。
エゴ(自己執着)と自由(平安)は決して相容れないものであり、
両者が並び立つことはありません。
エゴ(自己執着)のあるところ自由(平安)の終わりがあり、
自由(平安)のあるところエゴ(自己執着)はないのです。
私たちがまずすべきことは、
自己執着の働きを理解し、その活動性に終止符を打つことです。
なぜなら、そうしてのみ自由があるからであり、
自由がなければ本当の幸せや創造性もないからです。
Trackback URL
http://spiritual-public-foundation.org/message/3996/trackback