頭脳の限界を悟る
2013年1月11日
知識というものが、未知なるものに対する感受性を鈍くします。
人間の知性によって、神や真理を認識することはできません。
人間の体は物質であり、この点では動物と何ら変わりはありません。
動物より高い知性と頭脳を持っているとしても、
やはり私たち人間もまた同じ「動物」なのです。
人間の頭脳も物質であり、物質は物質を超えたものを理解できません。
物質である頭脳をどんなに働かせても、
物質を超えた存在─霊的なもの─を理解することは不可能です。
あなたがその頭脳によって何かを認識し、知ったとしても、
それはやはりどこまでいっても頭脳という物質の領域内のことにすぎません。
人は、人間の頭脳を超えた存在については何も知ることはできません。
物質を超えること、頭脳を超えること―
それは完全に未知であり続けるということです。
頭脳で測りえないものを頭脳で考えても無意味です。
頭脳の限界を超えるということは、頭脳そのものに依存しないということです。
霊性、真理、神は、頭脳ではとらえることはできません。
限界づけられた頭脳そのものが完全に静まり、知識を超えて未知であるとき、
測り知れない神秘が感じられる可能性が開けてきます。
しかしその神秘は、決して記憶できません。
なぜなら記憶とは頭脳の働きだからです。
終わりもなく、始まりもなく、
記憶もされず、認識もされないもの。
それが未知であるということ、知りえない神秘です。
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