真理を目指す力
2012年12月10日
人間にとって真なる欲求、
決して単なる快楽や自己満足の追求ではない真なる欲求、
それは真理を見出そうとする欲求です。
生とは何か、生きるとは何か、宇宙とは何か、真理とは何か、
そのような問いこそ、私たち人間が本来的に持つ根本的な欲求です。
もしこのような問いと、それを見出そうとする活動がなかったならば、
一体人生とは何でしょうか。
人間として生きるとはどういうことでしょうか。
ただ文化や社会や伝統に属し、
それらが提示してれるものに身をゆだねること、はたしてそれが人生でしょうか。
ただ快楽や娯楽に命を費やすことが人生でしょうか。
どのような場所に住んでいる人であれ、
私たちは同じような心の問題を抱えています。
つまり、恐怖、不安、悲しみ、葛藤、絶望―といった人類共通の問題です。
どの社会、どの文化に住もうとも、心の問題は普遍的なものです。
では、人間が本来的に持つ問題を理解しようと欲し、
さらに人間とは何か、生きるとは何か、生とは何かという問いを探究し、
生の真理を見出だそうとすることこそ、本当の真の欲求できないでしょうか。
そのような探究をし続ける人こそ、真の宗教者です。
真に宗教的な人だけが新たに生を発見し、創造するのであり、
その発見と創造が社会を変え、人類の意識を変え、
生命と宇宙そのものにに大きな変化をもたらすのです。
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