生きること、死ぬこと。

2012年12月5日

 

死後については、その真相は誰にもわかりません。

死後のことは未知の領域にあり、何を語ろうと憶測の域を出ません。

重要なことは死後ではなく「生」をどう生きるかです。

生きることこそ、私たちにとって最も重要なのです。

 

死後ではなく、生きることに関心を持つこと。

死んだら生まれ変わるとか、来世はもっと幸福になれるとか、

そういう根拠のない妄想、願望は決して真実ではありません。

真実は、現実の生の中にのみあります。

 

現実の「生」こそ、最も重要であり、最も神聖な何かです。

その「生」をあなたがどう生きるかで、

幸せも不幸せも、喜びも悲しみも、心の貧しさも豊かさも、全ては決まります。

 

あなたは現実の生が虚しくて、苦しくて、つまらないと感じて、

来世に期待したり、生まれ変わりを信じたりします。

しかしそれは現実からの逃避であり、あなたは「生」から顔を背けているのです。

「生」から顔を背けている人間に、真理はありません。

 

今の「生」を真摯に生きないかぎり、

あなたは決して幸福を知ることはないでしょう。

現実の「生」から逃げることが、まさに不幸せの始まりです。

 

生きることに関心を持つこと、自分がどう生きるかを考えること。

死後のことを考えても無意味であり、それでは生をただ無駄に浪費するだけです。

逃避するのではなく、生きることに向き合うこと。

生きることから真実なるものを見つけること。

 

生きることの中にこそ、偉大な真理はあります。

そして生きることの中にこそ、真の幸福はあるのです。


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