内なる無垢(イノセンス)
2012年11月22日
人間には無垢(イノセンス)というものが本来的に宿っています。
子供のころ、私たち全員が無垢でした。
しかしこの無垢は、大人になるにつれ失われていきます。
無垢ほど感受性を広げ、心を活き活きとさせ、
生を活力あるものにするものもありません。
生の神秘、生の不思議さを感じる心というのは、子供のような無垢な心です。
無垢である心は、生の無限性を持っています。
無垢の心とは、知識や言葉に汚されていない心、純真である心です。
そしてまた、エゴを持たない心、透き通った美の心です。
成熟した知性を持ちながら、かつ子供のような感受性を失わないこと。
大人でありながら、エゴというものを持たないこと。
生の未知なる驚きに出会う精神というのは、
このような心のあり方であり、決して知識に毒されず、
また自分自身の欲やエゴに汚されていないということです。
成熟した知性を持った大人が、子供のような心で世界を見つめられるならば、
世界はその人に大いなる神秘を絶えず開示することでしょう。
そのような心は世界を常に驚きをもって見つめ、
宇宙の創造の神秘、生命の奇跡に驚嘆することでしょう。
そしてその人の「生」は無限に広がり、不滅になるでしょう。
無垢であるならば、人生の魅力が失われることはありません。
なぜなら、無垢の中にこそ生の無限の豊かさと可能性があるからです。
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