瞑想のあり方 NO.10

2012年11月21日

 

瞑想において重要な要素は「気づく」ということです。

気づきがないならば瞑想というのはありません。

気づきがないということは、無自覚がそこにあるということです。

無自覚とは、眠った精神のあり方です。

 

あらゆるものに気づくということ―

外部の出来事、目の前の出来事だけでなく、

自分の内部の心の動き、感情にも気づいていること。

それが瞑想のあり方です。

 

気づくためには、機敏な精神がなければなりません。

ただぼんやりしていては、気づくことはできません。

だからといって集中しすぎてもいけません。

集中するというのは欲望から起こるものであり、

それは「自然の気づき」ではありません。

 

自然の気づきとは、無為にただ気づくことです。

生の流れるままに、ただ気づくことです。

決して「気づこう」とすることなく気づくことです。

「気づこう」とするのは意図的な欲であり、真の気づきではありません。

そのような意図的な行為は、ともすれば神経症に行き着くこともあります。

ですからどんな意図も意志もなく、ごく自然に気づくということが必要です。

 

生の流れるままに生きることです。

「今、自分は気づくことができなかった」などと言わないことです。

そのような言葉は欲から起こるものです。

 

後ろを振り返らず、ただごく自然に、無為に気づくことです。

「こうしよう」「ああしよう」とすることなく、ただ気づいていること。

留まることなく、「今あるもの」に常に新たに気づいていること。

流れ去ったものに目をとめることなく、「今」に目覚めていること。

 

この、ごく自然な気づきこそ、自由な瞑想であり、

ここから無限の理解と発見、不断に新しい生が開花するのです。


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