「聴く」ということ

2012年11月19日

 

 

現代の人々はあまりにも言葉ばかりを重要視しすぎているところがあります。

人の心の中は言葉でいっぱいで、絶えずおしゃべりばかりです。

心はまるで「沈黙」から逃げるかのように、

せわしなく言葉に依存しながら動いています。

 

私たちは「沈黙」に留まることの重要さに気づいているでしょうか。

そして「沈黙」というものに耳を澄ましたことがあるでしょうか。

沈黙を「聴く」ということは、宇宙の本当の声に耳を傾けるということです。

そしてその沈黙から、あらゆる命の音を感じることができます。

 

心が言葉で溢れているならば沈黙を聴くことはできません。

宇宙を満たす沈黙の中にあらゆる声が宿っています。

この沈黙は生命の声、原初からある宇宙の声です。

 

宇宙と生命の神聖さは、沈黙と共にあります。

無駄なおしゃべりに生を費やしたり、

心の中で言葉ばかりを溢れさせているならば、

深い沈黙の美しさを壊しているのです。

 

耳を傾けるということは、静かな心で注意を払うということです。

無言の心、沈黙の心の中で生命と宇宙の声に耳を澄ませること―

生の真理とリアリティは、言葉ではなく沈黙のうちにあります。


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