瞑想のあり方 NO.7
2012年11月13日
瞑想とは、思考の運動を超えていくことです。
思考の運動は記憶に根ざしたものであり、
それはどこまでいっても古いものです。
古いものの中に瞑想はありません。
というのも、瞑想とは新たなるものの不断の開示だからです。
思考は全的に過去であり、決して新たなるものではありません。
どんなに頭の中で記憶をもてあそんでも、
そこから「生」の新しさは生まれません。
つまり、古い思考の働きに終止符を打つことによって、
真の瞑想の活き活きと働きだします。
思考と記憶は同じものです。
思考が記憶であり、記憶とは思考なのです。
ですから頭で考えているかぎりそこには過去しかなく、
新たなるものが生じる余地はありません。
新たなるものは「今」における一瞬一瞬の「生」であり「命」です。
その中には何ら混乱も無秩序もありません。
思考は過去に根付くものであり、それは心の混乱を持ちます。
心は過去に執着し、それを失うことを恐れるからです。
新たなるものに心を開いておくことこそが瞑想であり、
それは全的に過去を超えていくこと、
思考の活動に終止符を打つことです。
思考が終わることで自由な行為と運動が生じ、
それによって瞑想における真の創造性が開花します。
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