影を超えて生きる
2012年11月12日
人間は、知識、イメージ、想念、心象といった、
一時的な幻影に囚われて生きることが多いです。
こうした形のない「存在しないもの」に縛られるとき、
人は自由を失い、混乱を陥ります。
私たちが見るべきものは、
存在もしない幻影ではなく、「存在するもの」です。
頭の中の幻影は「現実」ではありません。
それは妄想、想像力に彩られたもので、
過去と未来を行きつ戻りつしながら不安定に動き続けます。
そこには安定がありません。
影は一時的なもの、消滅的なものであり、
その影に動かされるならば人間は決して自由ではないでしょう。
人間の心の苦しみは、影と共にあります。
それは頭の中に想念、イメージであり、
それが苦悩の原因なのです。
この真理を見ること。
想念、思考、イメージが精神的な苦しみの元にであるということ。
そして私たちが生きるべきは、頭の中の幻影ではなく、
目の前の現実、今におけるあるがままの現実なのです。
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