評判への執着
2012年10月22日
私たちは”自分の評判”というものを気にします。
社会の目、周囲の目というものをどうしても意識せずにはいられません。
そして絶えず、周囲と自分を比べてしまいます。
世間の評判、自分への評価―こうしたものに囚われ続け、
毎日不安や恐怖を覚えながら生きている人々は、はたして精神的に自由でしょうか?
それとも精神的に縛られている人々でしょうか?
彼らは本当に自由でしょうか?
自分の評判を気にする人々、自分の評判を高めるために活動し続けている人々は、
結局のところ自分自身に執着しており、その執着がまさに人間のエゴです。
自分自身にこだわり、自分自身に囚われ、自分自身の牢獄の中で生きています。
そのような自己執着の人生の中には、決して自由はありません。
自己執着があるところには、美はありません。
そこには心の醜さ、心の未熟さがあるだけです。
自己執着という人間の醜さがある限り、成熟はありえません
。
なぜなら成熟とは、エゴのなさ、自己執着の終わりを意味するからです。
そしてそこにこそ美があり、英知があるのです。
自己執着の醜さ、自己放棄の美しさ―この2つは対極に位置しています。
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