生と死の輪

2012年10月11日

 

 

生を愛することは、死を愛することです。

なぜなら、生と死は一つの同じ輪だからです。

生と死は別個に離れたものではなく、同じ一つの生命の秩序、

ひとつながりの輪であり、同じ「命」です。

 

“死”というものは厳然たる現実であり、それは生の秩序の一部分です。

生の大いなる秩序の中に死という現実があるのであり、

それは「生命」そのものの力です。

命とは、生も死も支えるものなのです。

 

真理は、生の現実の中にのみあります。

生とは、まさに死をも含むものです。

生も死も、同じ「生きたもの」「生命」だからです。

 

本当に「生を愛する」というのは、

同時に「死を愛する」ことを意味します。

そして死を愛することは、生をも愛することです。

生と死は同じ一つの輪の中で動いているエネルギーなのです。

 

死を恐れるのではなく、死という生の現実を愛すること。

死という命を愛すること。

それは同時に生そのものを愛することだということを悟ること。

死ほどにリアリティに溢れたものはないでしょう。

死は生そのものであり、命なのですから。

 

死を愛する人は、生を真に愛する人です。

生と死は、同じ命の輪の中で動いている愛そのものです。


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