人間を超えるもの

2012年10月5日

 

宇宙の秩序、宇宙の摂理というものがあります。

それは人間が作り上げた法とは無関係であり、

むしろ人間を絶対的に超えているものです。

 

宇宙は宇宙そのものの秩序の中で動いています。

この宇宙の秩序こそ、生の全てを支える大いなる力です

それは人間の知では決して測ることはできません。

 

私たちは自分の力で大地を創ったのではありません。

雨が降るのも、私たちの力によるのではありません。

太陽が毎日昇り、夜に星が瞬くのも、

全ては宇宙の大いなる秩序、人間を超えしものの力です。

 

この大いなる力、宇宙の叡智と共に生きること―

これこそ人間の本然たる生き方です。

そしてそこにこそ「生」の真理、本質があるはずです。

 

今の現代社会は、この大いなる力に対してほとんど無関心です。

本来私たちは「自分の力」というもの持ちません。

宇宙の力、その支えがなければ生命は存在できないからです。

一日一日、今一瞬一瞬私たちが生き、存在できるのは、

宇宙の力の支えがあるからこそです。

もしこの支えがなければ、私たちは一瞬にして消えてしまうでしょう。

 

しかし現代人は、あたかも自分の力で人生を操り、

「生」を好き勝手にできると思い込んでいるような振る舞いをしています。

自分たちを支えている大いなる力に無関心なのです。

なによりも私たちは、自分が生かされていることに気づかなければなりません。

宇宙の大いなる力が私たちの全てを支えているということに気づくことです。

 

宇宙と共に、宇宙の秩序と一つとなって生きることで、

人として本当の真理の内で、混乱や無秩序のない生を歩むことができます。

「自分の力というものはないのだ」ということを悟れば、

傲慢にならずに、エゴを捨てて謙虚に生きることができます。

そこから人間の本当の美しさ、成熟が生まれてきます。

 

今、私たちに必要なのは、

この大いなる宇宙の力と調和した生き方なのです。


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