幻想を超える

2011年9月2日

宗教やスピリチュアルと呼ばれる領域では、

幻想に陥らないことが重要です。

私たちは様々なことを妄想し、信じ込むことができます。

神を想像したり、来世があると思い込んだりすることもできます。

しかし、人が頭の中で想像することは、はたして真の現実でしょうか?

 

宗教やスピリチュアルの世界では、

魂や輪廻や来世といったことがよく話題になります。

しかしこれらは何の根拠もないものであり、現実性がありません。

過剰な想像力ほど危険なものはなく、それは単なる夢想ゲームのようなものです。

 

私たちは神の姿を思い描いたり、来世の世界に思いを馳せることもできます。

しかしそのような思い込みは何ら現実ではありません。

それは自分の側が、自分勝手に作り上げた都合の良い妄想でしかないでしょう。

 

想像や夢想に陥る精神は、あまりにも未熟です。

あなたは来世や生まれ変わりを信じ、神や魂の存在を信じるかもしれません。

来世では霊的な自己実現が達成されると思い込む人もいるかもしれません。

しかし、そのような思い込みは非現実なものでしかありません。

 

真の現実、真のリアリティは、決して想像の中にはありません。

想像や妄想はリアリティを否定します。

なぜならそれは、頭の中の作り事でしかないからです。

本来、生というものはリアリティに溢れたものであり、

またそうであるためには幻想を超えなければなりません。

 

妄想や夢想、独りよがりな思い込みに陥っていないかどうかに注意を払うこと、

精神が単なる想像力の産物の中に落ち込んでいないかどうかに注意を払うこと、

そのような注意深さこそ、宗教的な生においては極めて重要なことです。

 

注意深い精神は、心のあらゆる虚偽と幻想を暴き、

しっかりと現実そのものと向かい合います。

真に「現実」を生きる精神だけが、生の真理を見出すのです。


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