内なるイノセンス
2012年9月12日
ネイティヴ・アメリカンの言葉に、
「あなたの最大の宝は内なる子供だ。
歳をとってもその子供を育み続けなさい。
子供の目でものを見よ。そうすれば人生の魅力がわかる」
というものがあります。
ネイティブ・アメリカンの語る”子供”とは、
人間が本質的に持っている無垢の精神(イノセンス)についてでしょう。
「子供の目でものを見よ」と言っているように、
無垢な心であらゆるものを見るということは、
それだけ驚きと新鮮さに満ちているものです。
イノセンスな感性ほど、世界の神秘を感じる能力もありません。
神秘は知識や科学では決して測れないものであり、
大人の博識では掴めないものです。
神秘は頭でとらえるようなものではないからです。
キリストも同じようことを言っています。
「誰でも子供のようにならなければ、神の国には入れない」と。
子供のような心を持つということ、
無垢な、イノセンスな心を失わないということ。
無垢の心とは、知識や言葉に汚されていない心、純真である心です。
大人として成熟した知性を持ちながらも、かつ子供のような感受性を失わないこと。
不可知なるもの、生の未知なる驚きに出会う精神というのは、
このような心のあり方であり、決して知識に毒されないということです。
神を見るのは、頭脳ではありません。
神は、心に現れるのであって、それはイノセンスな精神に舞い降りるものです。
子供のような心で世界を見つめられるならば、
神はその人に大いなる神秘を開示することでしょう。
そのような心は世界を常に驚きをもって見つめ、
宇宙の創造の神秘、生命の奇跡に驚嘆することでしょう。
このイノセンスな精神性の中には、無限の広がりがあります。
なぜなら、神、宇宙とは、まさに無限だからです。
無限を感じる精神は、永遠に無限なのです。
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