賢者からの助言 No.8

2012年9月11日

賢者からの助言 No.8

もしあなたが、

一つ一つの小さな出来事の中に、

大いなる神秘や無限の広がりを感じられるようになれば、

生そのものは決して廃ることなく輝き続ける。

退屈、怠惰、倦怠感、虚しさ、憂うつ─

こうした気持ちは「生」に対する感受性のなさ、

「世界の神秘」に対する感受性のなさから生まれる。

世界は一瞬一瞬無限に満ちているというのに、

我々のほとんどはその無限の神秘を感じない。

つまらないことや世俗的なものに囚われたり、

一時的な娯楽や享楽ばかりに心を奪われる。

一時は熱狂しても、それが過ぎれば虚しさが残る。

楽しみや快楽がなくなり、生活が空白になればなるほど、

恐怖や不安を湧き上がり、先の見えない暗闇に飲まれる。

何もない「無」に私たちは耐えられない。

私たちの生活の基盤は、何もない虚しさからの逃避にほかならない。

小さな一つ一つを大切にすること。

今起こりつつある「奇跡」に対して感受性を開くこと。

それは一時的な快楽や熱狂といった軽薄なことではなく、

世界という神秘に対して感性を開け放つことである。

世界は生きている。

風は吹き、鳥は飛び、雲は流れ、太陽は輝いている。

花は咲き、虫が這い、川が流れ、雨が降る。

それら全てが「生きている」のであり、世界の奇跡である。

そこには無限がある。

そこには本当の喜びがある。

絶え間ない驚き、純粋な至福がある。

世界という神秘を感じること。

神秘と共に、果てしない奇跡と共に生きること。

そうすることであなたの生は不滅となり、

決して腐敗することなく光に満ちるのである。


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