「実在」を感じる
2012年9月7日
実在するもの、リアリティに溢れたものは、
私たち人間に真の喜びをもたらします。
人間における真に純粋な喜びとは、「実在を感じる」ことです。
喜びと快楽というものはまったく違うものです。
真の喜びは生命のうちから湧き上がる聖なる喜びです。
それは宇宙の神秘に対する愛です。
しかし、快楽というものは単に自己満足をもたらすだけのもので、
そこには様々な堕落や腐敗があります。
肉体的な欲望は何ら実在をもたらすものではありません。
その欲望によって自分を満たそうとするところに快楽があり、
その快楽には純粋さも、聖性もありません。
実在を感じるとは、宇宙を、そして生命を感じることです。
真に「存在するもの」こそ実在であり、
それは目に見えぬものでも、頭の中で想像されるものでもなく、
現に目の前に現前しているものです。
宇宙それ自体、生命それ自体が「存在するもの」であり、
その存在は紛れもなく実在するものです。
そしてその実在、生の存在は宇宙の聖性そのものです。
聖性は人間の情意の動きにあるのではなく、
ただ純然と「存在するもの」の中にあります。
それは全き生命の姿です。
実在、聖なるものは、どこか遠くにあるのではなく、
私たちの周りのいたるところにあります。
その生のリアリティ、宇宙の神秘を感じることは人間にとって至上の喜びです。
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