科学と神秘

2012年8月7日

科学と神秘

科学は知識と言葉によって成り立っています。
知識と言葉がなければ科学というものはありません。

科学によっては触れることのできない次元というものがあります。
宇宙の測り知れない神秘は、知識や言葉で捉えることはできません。
科学は、この世の様々な事象のメカニズムを解明できるかもしれませんし、
科学技術の進歩は宇宙ステーションまで開発できるかもしれません。
しかしそれでも、科学は神秘に触れることはできないでしょう。

科学は、物質のある世界—三次元でのものです。
よって科学は三次元を超えたもの、四次元、五次元を説明することはできません。
科学というものそれ自体が限界付けられたものであり、
三次元を超えた領域に達することはできません。

科学的な知識というものは、人間を本当に幸福にするでしょうか。
知識に溢れた精神は、新しい次元に目を開くことができるでしょうか。
知識は過去のもの、すでに死んでいるものです。
しかし生命は生きたもの、過去にはないものです。

科学的に知識や専門用語をいくら頭に詰め込んでみても、
人間の感受性は神秘の次元に達することはできません。
むしろ知識は人間が本来持っている無垢な精神を荒廃させ、
未知なるものに対する感受性を殺してしまうでしょう。

知識に溢れていない幼児や小さな子供たちは、
大人以上に自然に対して好奇心を持っています。
しかし知識に溢れてしまった大人は、子供のような無垢な精神を失ってしまったので、
事物を全く新しい新鮮なものとして、驚きを持って見れなくなっています。

科学は人の精神を豊かにしません。
知識や言葉で説明できないものは確かに存在します。
知識に汚されていない子供のような無垢な精神のみが、
本物の神秘に触れることができるのです。


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