賢者からの助言 No.6
2012年7月27日
世間の人々は、
あまりにも多くのことを求め、望みすぎる。
「生きる」ということに、
はたしてこれほどの希求は必要だろうか。
何かを求め、望むのは、そこに人間の欲があるからだ。
欲がなければ、望むこととは何もない。
希望が絶望を生む。
さらには恐怖や不安、悲しみや挫折も希望から生まれる。
何かを望むから、それが叶わないとき、
あなたは絶望し、嘆き悲しむのだ。
自由な生、自由な心というのは、
希望も絶望も超えたところにある。
希望は人間の欲であり、
心の奥底の不安や恐怖に根差している。
あなた不安と恐怖にとらわれているから、
いつも何かを希求し、渇望するのである。
希望は自由ではなく、心の束縛を生む。
望むことは、欲することだ。
欲のあるところには、美はない。
「美」には、どんな渇望も希求もない。
ただ「生きる」こと─
そこに美がある。
それは一輪の花がそうであるように、
ただ生き、ただ存在し続けることである。
そこに、命の真理がある。
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