見るという奇跡

2012年7月23日

見るという奇跡

どんな判断や主張も交えず、ただ目の前のものを観察してみましょう。
その行為は非常に美しいことです。
あなたはその時、あるがままに「生」を見つめています。

もし自分の判断や先入観などを挟んでしまうならば、
事物をそのあるがままに眺めることはできません。
あるがままにあるものは、それが「あるがまま」だからこそ尊いものです。
それを自分の側の判断やイメージで歪めてはいけません。

あるがままの事物を眺めるとは、ただ純然と観察することであり、
その観察から大いなる愛が芽生えます。

あなたは目の前の「生」を眺めます。
その中にはあらゆるものがあります。
人、鳥、動物、草木、石、川、空、星─
それは全て生命の奇跡、創造の奇跡です。
あなたはそれをただ見つめます。

このことは大いなることです。
世界、創造の神秘を見つめるということ。
そこには自分を押し付けたり、何かを脚色したりということはありません。
そこにあるのは神聖な「世界」であり、絶えざる創造の奇跡です。

この大いなる観察から、私たちの心に大きな変化が起こります。
それは宇宙の創造に対する感情、世界の大いなる神秘に対する聖なる感情です。
その感情は私たちに純粋な歓喜と至福をもたらしてくれます。
それは自己満足的な快楽ではなく、ただ純粋な喜びです。

生に対する喜び、世界の創造に対する喜び、
途方もない命の奇跡を目の当たりにすることで生じる喜び。
それは私たちの心に生じる愛であり、光です。
このような光溢れる感受性と心の愛がなければ、人生は暗い闇でしかないでしょう。


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