賢者からの助言 No.4

2012年7月19日

賢者からの助言 No.4

世間ではこんなことを言う人が多い。

「人生はつまらない。虚しい。
なぜ生きていくのか、なぜ生きなければならないのかわからない」

我々の多くは人生に絶望し、

その果てない虚無感と無意味感にさいなまれている。

今は楽しく幸せに生きている人でも、

その心の背後には虚しさや孤独への恐れがある。

人間の悲惨、その苦しみ、痛みは、

何もない空っぽの虚無感からやってくる。

人間は、底なしの虚無感、その絶望から、

どうすれば自由になることができるだろうか。

人間を救うもの、人間を立ち直らせるもの、

人生に喜びと豊かさを与えるもの、

それは一体なんだろうか。

森羅万象、その大自然と生命の活動─

その命の息吹こそ、人間の精神を再生させ、純粋な喜びを与える。

多くの人々は、日常の生活の中で大自然に注意を向けることが少ない。

しかし、その大自然の営み、生命の躍動と神秘に関心を持つことが重要なのだ。

ただ静かに、大地に微笑む花を見てごらん。

野生の動物たちの営みに注意を向けてごらん。

鳥の声、風の音、川のせせらぎに耳を澄ましてごらん。

それらは全て「命の声」「宇宙の声」だ。

生命の営み、生命の刻々の活動の中に、聖なるものがある。

そして聖なるものは、我々人間に歓喜を与える。

宇宙の神秘、聖性の中には、絶えざる精神の喜びと驚きがある。

人間の精神を再生し、新生させるのは、

宇宙の活動そのもの、生命の奇跡そのものである。

もしあなたが、たった一つの石ころ、たった一粒の砂にさえも、

測り知れない宇宙の神秘と叡智を感じられるならば、

人間の本当の生きる意義とは何なのかということを悟るであろう。

そして、もはや絶望も虚しさも超えた新たな次元に生きるであろう。

宇宙の神秘はいたるところにある。

むしろ「生」の一切が無限の神秘なのだ。

神秘を感じる心を持つこと、育むこと─それがやがて朽ちぬ喜びへと繋がる。

宇宙の大いなる奇跡と共に、その神秘と共に日々を生きる人は、

絶望や虚しさ、不安や恐怖を超越して生きる。

生命の喜びが、その人間の心に終わることのない火を灯すからである。


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