賢者からの助言 No.2
2012年7月18日
世間の人々は、
何かを「知る」ことが重要だと思っている。
人より多くのことを知ること、知識を蓄えること、
誰よりも早く情報を取り入れること。
その「知ること」に心がとらわれている。
しかし、知ることは、実は重要なことではない。
より多くのことを知ることは、より貧しくなることだ。
知識の過剰は、人間の精神とその人間そのものをみじめにする。
知識の中だけで生きる人間は、精神の瑞々しさを失い、腐敗してしまう。
新鮮なもの、新たなるもの、驚きに満ちたもの、腐敗しないもの、
それは常に、いや永遠に、「未知なるもの」のうちにある。
「知ること」は永続的な驚きをもたらさない。
知識というものはいずれ必ず古くなり、枯れ果てていく。
なぜなら知識とは、過去にすぎないものであるから。
やがて枯れ果てていくものを頭に詰め込んでも、
人間の精神は目覚めることはない。
「知る」ことは、覚醒をもたらさない。
あり余る知識が、人間の精神を眠らせている。
何の抵抗もなしに、知っていること全てを手放してごらん。
頭に詰め込まれた一切を空っぽにしてごらん。
そうすれば、あなたは「未知」の次元から始めることができる。
未知から始め、未知に終わり、そしてまた未知から始める。
この動きこそ瞑想であり、人間の精神を目覚めさせるのだ。
「未知」の次元であり続けること。
それは終わることのない、無限なる神秘の宇宙への精神の旅である。
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