賢者からの助言 No.1

2012年7月18日

賢者からの助言 No.1

人間の苦しみ、心の痛みは、

「考える」ことから生まれる。

考えること、思考の動きが苦しみの源なのだ。

人間の心の動きは、同時に思考の動きでもある。

心と思考は一つであり、

どちらかが欠ければ、もう一方もない。

心の苦しみがそこにあるとき、

必ず思考も動いている。

思考なしに、心の苦しみというものはない。

これは絶対的な真理である。

考えることによってのみ、人は苦しむのである。

だからといって、

苦しみから逃れるために考えることをやめる、

ということを意図して行うのは間違っている。

「思考=苦しみ」というこのメカニズムを理解し、

その背景にある真理を悟ることが重要なのだ。

苦しみから安易に逃げるのではなく、

苦しみを理解すること、苦しみの本質とメカニズムを理解すること、

その中にある真理を見極めること。

そうして初めて、心は真の自由を見出す。

苦しみを理解し、苦しみが終わるとき、自由はそこにある。

自由がそこにあるとき、考えることは何もない。


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